あちあいろうとは?

「おちあいろう」は静岡県伊豆市湯ケ島に位置する温泉施設です。

東京駅からは東海道新幹線と箱根鉄道を使って約2時間。ほどよく離れているので、旅行気分を味わうこともできますし、ちょっとした休憩の場として利用することもできます。

また最近では「ワーケーション」ということばが流行しており、全国を旅しながら仕事をするビジネスマンが増えています。

そんなワーケーションとしても最適なのが旅館「おちあいろう」です。

「おちあいろう」という名前、ちょっと変わってると思いませんでしたか?

一般的な旅館の名前といえば、「〇〇屋」「〇〇邸」「〇〇温泉」などですよね。「おちあいろう」の由来は、2本の川が合流する岬にあることから名付けられたそうです。

2本の川が「おちあう」。さぞ、美しい景色に見惚れていたのでしょう。

おちあいろうの景色

ちなみに名付けの親は、山岡鉄舟(やまおかてっしゅう)さんという方。

この方は、幕末から明治にかけて活躍された政治家、思想家です。15代将軍の徳川慶喜とも仕事をしていたとてもえらい方です。

文豪に愛された旅館

おちあいろうは山と川に囲まれ、大自然の真ん中にある旅館です。

創業は1874年で、その頃から、さまざまな著名人に愛されてきました。

中でも文豪に愛された旅館として知られており、田山花袋、島崎藤村、川端康成、梶井基次郎、若山牧水、北原白秋など、名だたる有名人がこのあちあいろうに宿泊したことがあります。

心地よく流れる川の音、風がふくとざわざわとゆれる山の音が物書きにとっては最適な環境だったのだろうと想像するに難しくありません。心身ともにくつろげること間違いなしです。

梶井基次郎

小説家。大正13(1924)年東京帝大入学。14(1925)年には、中谷孝雄、外村繁らと同人雑誌『青空』を創刊し、『檸檬』『城のある町にて』等を発表する。翌年肋膜炎により伊豆の湯ヶ島に転地療養するも病状が悪化し大阪に帰郷。昭和7(1932)年に『中央公論』で『のんきな患者』を発表後、31歳で肺結核により病没。作品は死後、評価が高まった。

出典:近代日本人の肖像

おちあいろうの温泉

「天狗の湯」「月の湯」「星の湯」。おちあいろうには3種類の温泉があります。それぞれ簡単に特徴を説明をしていきましょう。

天狗の湯

天狗の湯は洞窟を見立ててつくられた温泉です。湯けむりに包まれながら身体を温めることができます。

温泉につかって効能を楽しむだけでなく、香りやミストも堪能することができます。

お昼に入る天狗の湯もとても良いですが、夜に入る天狗の湯はもっとおすすめ。より一層神秘的な雰囲気の温泉を楽しめます。

月の湯

月の湯は木漏れ日を浴びながら、ゆったりとした時間を楽しめる内風呂です。天気の良い日の木漏れ日が特徴な温泉なので、お昼に入るのがおすすめです。

星の湯

星の湯はおちあいろう唯一の露天風呂です。

大自然に囲まれて入る露天風呂は最高で唯一無二です。

透き通った自然の冷たい空気に触れながら入るお風呂は、おちあいろうでしか味わえません。訪れた際は、ぜひ一度お楽しみください。

おちあいろうの料理

おちあいろうの美しい料理

おちあいろうの料理は春夏秋冬でメニューが変わります。

春は春野菜を使ったてんぷらや桜えびのご飯。夏はアオリイカのお造りや鮎の唐揚げ。

秋は金目鯛の煮付けに、イノシシのひれかつ。冬はくろむつの山椒焼きや富士山岡村牛やわらか煮。

このように季節の旬の食材を豊富に使ったものが提供されます。(メニュー内容は日によって若干異なります)

どの時期に行っても、その時々の最高の料理を楽しめるのがおちあいろうの特徴です。

晩ごはんにこだわっているのはもちろんですが、おちあいろうは、朝食にも力を入れています。

あじの干物に季節野菜の味噌汁、地元の野菜など、朝から贅沢な一品を楽しむことができます。

おちあいろうの客室

おちあいろうの客室は全14部屋あり、同じ部屋はひとつとしてありません。

今回は贅沢な客室の中でも、もっともゆったりとできる2部屋をご紹介します。

青藤(あおふじ)

青藤は82.63平米の広さがあり、最大4名まで宿泊することができます。

寝室はベッドタイプが2つと布団タイプが2つ。どちらを選んでも広々とくつろぐことが可能です。

青藤の最大の特徴は、部屋から渓流が眺められる点です。

大自然を感じながらくつろぎたいなら青藤一択といって良いでしょう。渓流のゆるやかな水音とマイナスイオンを感じながらゆったりシてみませんか。

青水沫(あおみなわ)

青水沫は61.57平米と青藤と比較すると少し小さい部屋です。

こちらは最大2名まで宿泊することができます。

こちらの部屋は、昭和の女流小説家、林芙美子が滞在したことで知られています。

非常に雰囲気のある部屋なので、ゆっくりしたい方以外にも、旅館にこもって仕事がしたい方にもおすすめです。

ちょっとした作家気分もあじわえますので、書物をするのに最適かも。

おちあいろうの料金

おちあいろうの料金

おちあいろうは、明治7年から営業している旅館です。

また高級旅館としても知られているため、一般的な旅館よりもワンランク上です。

例えばゴールデンウィークなどの連休時に宿泊しようと思うと、ひとり約80,000円程度の料金が発生します。

逆に、なにもない平日だとひとり約60,000円程度で宿泊が可能です。

同じ内容でも休日は料金が割高となるため、祝日を含まない平日に予約するのがおすすめです。

また、今は流行りウィルスの影響を受けて、おちあいろうもなかなか予約が埋まりづらい状況となっております。

タイミングによっては30,000円程度で宿泊できる日もあるので、定期的に予約カレンダーを見ておくと良いでしょう。

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旅館の撮影ポイント

おちあいろうの撮影ポイント

旅館の撮影ポイントをカメラ小僧ならではの視点で紹介したいと思います。

ただ、ポイントはあくまでポイントです。自分が心惹かれたものを撮影するのが一番です。

それはお忘れなく。また、本格的に旅館内のあらゆる場所を撮影したい場合は、スタッフさんに一声かけておくことをおすすめします。

もしかしたら、撮影禁止のエリアが一部存在するかもしれません。注意されると少しバツが悪いのでご注意を。

料理

おちあいろうは料理が魅力

一番の見せ所は料理でしょう。旅館の料理は品数が多く、華やかなものばかりです。

逃さず撮影しましょう。特に華やかなのは晩ごはんなのですが、なにせ夜なのでちょっと暗い場合があります。そのあたりの調整はお忘れなく。

館内

館内撮影も非常に心躍ります。個人的に建物を撮影するのが好きなので、ピックアップしたのもあります。

おちあいろう含め、歴史的建造物は珍しい構造をしていたり、古い模様が入っていることが少なくないので、撮りがいがあります。

中でも注目してほしいのが、玄関です。旅館は玄関が特に華やかに作られています。

お客様の目に最初に触れる場所だからでしょう。ぜひ漏れなく撮影してみてください。

良い写真を取るために必要なこと

そもそも「良い写真とは」の定義ってすごく難しいです。

個人的には、第三者の存在が重要だと思うんです。第三者が見たときに。

この撮影者は対象物のことが「好きで好きでたまらないんだな」と思わせることができたら、それは100%良い写真だと思っています。

なので、どれだけ愛を持って撮影できるか、対象物のことが好きか。が、私は重要だと思います。当然テクニックを学ぶことも大切ですが、それは誰でもできることです。

あなたにしかできないこと、オリジナルを出すこと、それは「好き」で決まります。

たくさんの写真を撮影して「量をこなす」ことは重要です。でも好きじゃなかったら、量をこなせないですよね。だから量をこなすというのは、本当にそれが好きなのかを試される試練のようなものです。